訃報のニュースを聞いて、母のことを思い出した

日々の徒然

最近、著名人が膵臓がんになるというニュース

よく目にするようになった

母のことを思い出した

7年前に膵臓癌で亡くなった母のことを思い出しました。

もともとあまり仲がいいとは言えなかった。

仲のいい母娘で旅行や買い物に行くという話を聞くと、羨ましいなと思った。

なぜか会うといやーな雰囲気になり、口喧嘩するわけではないが、すっごく疲れてた。

だから、車で1時間の距離だけで、お正月・お彼岸・お盆くらいにしか会ってなかったな。

小さい頃からお父さん子だった私は、相談するときはいつも父親だった。

そんなこともあって微妙な距離感があったのかもしれないな

母親といえども嫌なら付き合わなくてもいい、こんなことをアドバイスもらったことがあってからは余計に距離が空いたんですよね。

 

そんな母が胃が痛いと

母は、すっごく健康な人で、血圧は高かったけど、病気になる数か月前までチラシ配りのバイトや、シルバー人材センターで紹介されたそうじの仕事をしてる人でした。

健康が自慢の人だったから、胃が痛いの。。。と電話で言われても、病院へいってみてもらったら、と軽く答えていました。

それが7年前の2月26日、病院に行ってる母から電話があり、血糖値があまりに高いから大きな病院で診てもらったほうがいいと言われたから、連れて行ってくれる?と言われた

そして、すぐに迎えに行って、近くの総合病院へ。

そこでCTを撮ってもらったら、すぐに入院してくださいとのこと

 

検査の結果、膵臓癌ステージ4Bとの診断

その時に肝臓に転移しているので、もう手術は不可能、このままだと余命2ヶ月とのお医者さんのお話だった。

でもね、不思議と母も私も冷静に聞いていた

本当のところ、母がどれだけ不安だったかはわからない

一人になった時、泣いていたかもしれない。

私も涙するわけじゃなく、冷静に受け止めてた。

悲しくなかったのかすら覚えていない。

悲しさがやってきたのは、母が亡くなってから、なんでこんなに涙が出るんだろうと思うくらい泣いた。

 

膵臓癌になる著名人の方が増えてきた?

芸能人や著名人の方の膵臓癌だというニュースを目にするたびに思う。

辛いだろうなって

母を近くで見てた時、本当に辛そうだった。

主治医によると、膵臓癌は癌の中でも特に痛みを伴うらしい。

腰が背中が痛いと行って、よくさすってあげてた。

 

 

母の膵臓癌は

2月の末に初めて、膵臓癌だと診断され、そのあと一時退院して、私の住む近くの病院に転院。

そこで抗がん剤をしましょうと言われ、一度だけしたけど、体力が持たず、一度で終了した

そこからはすぐに食欲もなくなり、ほとんど食べれなくなった

年齢的なこともあったんだろうか。その時母は80歳だった

著名人の方の闘病の様子を見てると、なくなる少し前までも話もできて、食事もできて、、、そんな様子を聞くと、

母の場合は、急激に進んだためか、痛みが辛すぎたのか、せん妄症状も出てきて、私も辛かった

母の言った「なんで、こんな病院に入れるん?私が悪いことしたん?」と言われたのが今でも耳に残っていて辛い。

納得して病院にいてたと思ったのにそうじゃなかったのかもしれないな。

その話をしたあとくらいからほとんど話すこともなく、体もむくみ、足は本当にぞうさんの足のようだった。

さすってあげるだけ、痛みに耐える母を見守るだけ。

それだけしかできなかった。

あまりの痛みに、「お母ちゃん、助けて・・・」と言ってるのを聞いた時、強い母だっただけに、なんともいえない気分がした

もっとできることがあったんじゃないか

優しくしてあげたらよかった

最期の日の前日、看護師さんから、夜泊まることできませんか?と言われたのに、あまりにしんどくて断った

主治医には、看護師さんから言われたことを伝えたら、まだすぐにっていうことはないので、少し様子見ましょうと言われた

そしたら、その次の日の朝、病院から亡くなったとの連絡がきた。

母の最期にいられなかった。

そして、父の時もそうだった。

なんで、昨日の夜泊まってあげられなかったんだろう・・・この後悔は7年経った今でも残ってる

家で介護ができる人って偉いな

私にはできないな

なんでだろう

いつも思う。

義母の時もできなかった

人のことを考えているように思っても、私自身実は冷たい人間なのかもしれないなと、最近はよく思う

だけで、できないんだよね

人のお世話ってできない

そして、後悔する

ずっとこの後悔を心に留めて生きていくしかないんだよね。

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